« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006/01/27

雪の忘れ物

あなたへの想いは日蔭に残る雪ひそやかに咲き溶けてゆきます

真っ白のままがいいなら春夏と秋にも雪を降らせなければ

あしあとをつけたくなって白さから白さを奪う靴の右足


今週からいつもよりも遅い電車に乗るようになりました。
残業が続いていて、正直朝起きられないのです。

いつもは各駅で座って一時間ぐっすり寝たり読書をしたりしていましたが、
念願のiPodnanoを買ったおかげで急行に立ったままでも多少辛くなくなりました。

立ったまま通勤電車にゆられていると、窓の外がよく見えます。
今朝は日蔭にしぶとく雪が残っている様子が目に入り、これらの短歌を書きました。

雪また降らないかなぁ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/01/24

美しいのはどっち

そのままで美しいのにあの花は絵の具を塗られて飾られていた

僕たちが同時にきれいと言えるのはプラネタリウムの夜と星だけ


学生時代につくった一つ目の短歌を、
素晴らしい写真と共に紹介してくれている方がいます。

わたしの短歌と共に見ることのできる写真は、
加工した薔薇の花の写真と加工前の薔薇。
その二つが比較して紹介されています。

どっちが綺麗でしょうか。
考えさせてくれる二枚の写真です。

この短歌は学生の頃、アラーキーさんの写真展に行って書きました。

会場には、絵の具をぶちまけられた花の写真があり、
それらは女性のヌード写真と一緒に飾られていました。

わたしはその写真を見て、悲しくなりました。
酷い写真でした。

花に絵の具を塗るなんて、花を無視する行為だと思えました。
ヌードにされた女の人たちもあまり嬉しそうに見えませんでした。

アラーキーさんが撮ったのは「暴力」だったのではないか、
と思うのです。

だいたいの人は時に暴力的です。
それが良いとか悪いとかは関係なく。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006/01/21

ポテチ告知

深夜2時ポテトチップを買いにいくような気持ちに明かりをつける

広辞苑分の言葉を尽くしてもあなたに似てはこないんだけど


友人と二人でホチキス止めの短歌集をつくりました。
その名も「牡丹と薔薇」。
牡丹がわたしで、薔薇が友達。

昨年の短歌研究新人賞の佳作作品から20チョイス。
友達も同じ賞で佳作になったのですが、とてもいい短歌があります。
個人的には3つ目のがすごく好きです。(←見てのお楽しみ)

欲しいという方がいたらご連絡をください。

| | コメント (9) | トラックバック (1)

2006/01/15

ステンドグラスから

待ち合わせ場所を知らない待ち合わせ約束ならばもうしているの

遠回りしてきた過去は置いておきステンドグラスの話をしよう


上智大学には敷地内に教会があって、
新宿通りを過ぎる人に美しいステンドグラスを見せてくれる。
わたしの会社はその近く。だから、たまに前を通る。

先日、なんだかとても疲れて帰社した。
誰かに会いたいなぁ、遊びたいなぁ、なんて思いながら。
迎えたのはあのステンドグラス。
それほど大きなものではないし、印象としてはささやかな窓。
でも、とっても綺麗に見えた。
今まで何回も見ていたけれど、
あの時のように、迫ってくることはなかった。

わたしはそこで永遠の待ち合わせをしたい。
永遠の約束だったらしているけど、
その人と待ち合わせをここでしたい。
そう思った。

きっと会えたら、今まで辛かったこととか悲しかったことよりも先に、
「あのステンドグラスが綺麗だね」と言い合う。
そういうことをあれこれ話したいだけなんだ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/01/09

漂流武道館

宇宙まで漂流してきて惑星を眺めて戻ってきたんだ僕ら

一瞬でいいから消えてしまいましょう明日は普通の顔で会うから


06-01-08_17-34

くるりの武道館ライブに行ってきました。
11月に出たアルバム『NIKKI』のツアーです。

今回のライブはブラボー、ブラボー。
クラシックだったらスタンディングオベーションになったはず。

懐かしの「虹」や「青い空」、「街」もやってくれました。
「ばらの花」や「ハイウェイ」とか、売れたシングルも勢ぞろい。
「ワンダーフォーゲル」などのダンスミュージックでも会場を盛り上げていました。

くるりを好きな人がどのサイドから攻めても大丈夫なライブでした。
完全武装。まんべんなくポップだったと思います。
もちろん「お祭りわっしょい」とか彼らがやりたい純正ロックンロールも満載でした。
どこにも無理がなかったなぁ。

ライブの間、わたしの中は、なんだか希望が満ち溢れて止まりませんでした。
あー、やばい、わたしはなんだってできるな、どんな風にもなれるな。
そう思えて思えて仕方なかったのです。

明るい妄想がばんばん迫って来て、消えないしゃぼん玉のようでした。
あたり一面がしゃぼん玉。

この体験は、言葉ではなくて、この会場にあるムードに反応したからできたと感じます。
照明やお客さんの感じや会場の温度やくるりの音楽がつくるムードで、武道館が宇宙船となって飛んでったみたいに、ぐわんとなにかを超えたようになったのです。
今日一瞬、武道館が消えたってニュース出てない?

くるりのボーカル岸田君も「こんなに早いなぁと思ったのは初めてだ」と言っていました。
本当にすぐ終わりの時間がきてしまったのです。
たぶん時空を超えたのだわ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/01/07

哀しい悪寒

予感とはあなたの後ろにいる人が耳打ちしている悪寒なのです

後ろから囁く声は脅しではなくてあなたを導く光


昨年のラストに読んだ本は、よしもとばななさんの「王国 その3 ひみつの花園」でした。

「王国シリーズ」はこれにて終結。
その3は悲しい結末とも読める、現実的に誠実に生きた人の結論が出ていた。

うんうんうなづきながら読んだにせよ、すごーくイライラもした。
主人公の短所が目に付いてしょうがなかったから。

独善的で頑固で、人や未来を見抜いてしまうところ。
自分だけが正しいと信じきっていて、そうあることを認める周囲がいるところ。

そんなのずるいじゃないかー!!(特に後者)

それでも、この小説は「予感」の重大な使命について書いているところが良かった。
傷つく結末を呼ぶ「予感」にも目を背けてはいけない、って思った。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/05

手帳の記憶

すぐ開く癖ができてるページにはお祝いできない日に雪が降る

チューリップシールを貼ったマスだけがわたしを赤く赤く染めるの


目があるのは壁や障子だけじゃない。
人間は1秒に24個の情報しか理解することができないそうだ。
だから映画のフィルムは1秒24コマなんですよね。

人は24つ越えた要らないものを削除して要るものだけを記憶する、ってことだろうか。
疲れ過ぎないために、明るく生きるために必要な術なんだろうなぁ。

ものはそうじゃなく、あらゆるドラマの真の目撃者と言えるのかもしれない。
波動を感じて吸い取っているような気がする。

ところで風邪をひいてしまったのだけれど、これはもしかしたらどこかのものからもらってきちゃったのかな。
周りで風邪をひいている子いなかったもの。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/01/01

ラストミラクル2005

ミラクルが最後の最後で起こるからいつでも最後まで諦めない

ピストルの音でスタートダッシュする瞬間みたく恋をしていく


幕張で開催されたカウントダウンジャパンに行ってきた。

今回の収穫はHIFANAというユニットを大発見したこと。
ちょうどぽっかり時間があいたので予備知識なしに見に行った。
興味もなかったし、ゆっくりすることもできたのだけれど、何となく行ってみることにした。

やはり本能的に瞬時に決断をするといいことがある。
おかげで遺跡を発掘したかのような壮大な気持ちになれた。
この発見は2005年せいいっぱい頑張った自分の歳末のご褒美だ。

↓彼らのプロフィール↓
「KEIZOmachine!とジューシーによるブレイクビーツユニット。
ライブではプログラミングやシーケンスをいっさい使用せずリアル
タイムにサンプラーのパッドを叩いてビートを刻み、スクラッチや
パーカッションなどを乗せていく。」
(サイトより勝手に引用)

一瞬で大好きになってCDを買ってきた。これこれ、2枚。

そしてそして、とにかくパフォーマンスがすごかった。興奮した。

ファッショナブルでおバカで、それだけじゃなくて、内側に品格が感じられたんだよなぁ。
その品格の正体はなんなのかはまだ分からないけども。

それにしても、わたしはつい何かを見るとそこに「品格」を見出そうとしてしまう。
これはどーしようもない、癖だ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »