« 浅野いにおさんの漫画3(最終章?) | トップページ | 片桐はいりさんとW杯。 »

2006/06/09

kanameさんの。

浅野いにおさんで持ちきりではあるのですが、なんとなく、今日から「誰かの短歌を読んでみる」というコーナーを始めます。

その1
------------------------------------------
君の笑いかけている先が僕じゃなくても
止めようもなく滲みてくる恋の横顔
------------------------------------------

にょろこさんの「写真で綴る徒然日記」に書いていたkanameさんの作品です。

「恋の横顔」というのがいいですよね。
可愛らしい言葉だなぁと思いました。

描かれているスピリットも好きです。
自分に笑いかけてくれなくたって、その人の笑顔はとても素敵なんだと思います。

さて、早速ですが、kanameさんには是非、短歌の入門書である「かんたん短歌の作り方」をご紹介したいです。
誰でも短歌が書けるようになる魔法の本です。
ひとまず枡野さんを師匠にするといいですよ!

この本でも書かれている短歌の基本原則は「定型にはめる」ということです。
57577の波にのるのって気持ちいいですよ。サーフィン。

その点を踏まえてちょっとこちらで考えてみました。

その1:
君の笑いかけてる先は僕じゃない止まらず滲む恋の横顔

最初の5が6になっていますが読んでみて違和感はないのでOKじゃないでしょうか。
でも、意味が繋がらなくなってしまっていますね。

その2:
ぼくじゃないどこかを見てる横顔がひしひしぼくに滲んでしまう

はどうでしょうか。
思い切って「恋の横顔」をやめてみました。
もったいないけど。

これでも「恋」っぽさは残ると思います。
ただ、笑顔でなくなった分、ちょっと悲しい顔を思い起こさせるかもしれませんね。
このときは「僕」を「ぼく」にすると、可愛さが出て、悲しさが弱まるかと思います。

それから「ひしひし」の部分は、通常では使わない言い回しを使うのが楽しいのでやってしまいました。
国語の先生には怒られますね。
怒られましょう。廊下に立たされてしまいましょう。

その3:
僕でないどこかに笑いかけている顔は横顔恋の横顔

…これだとちょっと意味が変わってしまうかしら。
でも「顔」「顔」「顔」が韻を踏んでいて気持ちいいですよね。
短歌はヒップホップなんです。

ふう!誰かの短歌をぐちゃぐちゃにしてしまった!
kanameさん、お許しを!
ぜひ短歌を好きになってくださいね。

|

« 浅野いにおさんの漫画3(最終章?) | トップページ | 片桐はいりさんとW杯。 »

コメント

どんどん短歌の空気が変わっていくのが面白い!
そして、kanameさんがちょっとうらやましい!

投稿: hatahata | 2006/06/09 19:43

ユメギワさん、初めまして。にょろこの離れた友です。
「赤い水銀」受け取りました。感激でした。今の私の気持ちを代弁してくれる歌もたくさんあって、知らず知らずのうちに涙がぽろぽろと。。。ありがとうございました。

にょろこの影響でユメギワさんの短歌を知り、ものすごく惹き付けられました。どの歌も私の心に染み入ります。
そして短歌にもすごく興味が出てきたんです。
57577の世界がこんなにも人の心を動かすなんて改めてすごいなって。短詩形の世界にひきこまれつつあります。
今回もkanameさんの歌がこんな風に世界を変えていく。すばらしき短歌の世界ですね。

投稿: にょろこの離れた友 | 2006/06/09 21:02

ユメギワ師匠!こんな新しいカテゴリーのトップでいじってもらえるなんて、感激です!
ありがとうございます!
(へへ、hatahataさんいいでしょう!笑)

わたしも57577とか、韻を踏むとか解ってはいても、ついつい無視してはずしちゃうんですよね~。(そう言う性格なんですよ~・涙)

そのあたりを反省して、昨日一晩うんうんいってみました。
昨夜は、やたらたくさん書き散らして”あ~やっぱりオレってダメダメだ~”と思いながら床についたのですが、今日の朝起きてもう一度見直すと、”あ、これか”みたいにすんなりと出てきたので、再提出させて頂きます。

ぼくじゃない君の微笑みの行く先なのに滲み来る恋の横顔

ぼくじゃない君の微笑みかける先なのに滲み来る恋の横顔

微笑み・滲みる・恋の横顔 をなんとか入れてつくりたかったので、こんな感じになりました。
出来れば上手く片思い感を出したいと思ったのですが、伝わるでしょうか?

それにしても、ユメギワさんの展開力はさすがですね!
頑張って、もっと勉強しよう・もっと気合いを入れて考えよう・こうなったらもう全ての会話を75調にしよう!と、訳のわからない方向に向かいそうな気配の私です。(笑)

あ!これはもしかして、私をソラニンから無理矢理引き離す為の罠ですか?(笑笑笑笑)

投稿: kaname | 2006/06/10 13:33

あ~ いいなぁ kanameさん。
ユメギワちゃんに短歌の添削をしてもらえるなんて
ず・る~い(笑)
 でもいきなり短歌を作れるなんてすごいですね
いろんな人の作品をみている割りに自分では作れないですもの。
 そしてユメギワ先生の言葉を受け、またちゃんと練り直しているなんて
えらい生徒さんだなぁ!

 そしてさすがです ユメギワちゃん
こんなに噛み砕いて、短歌をいじれるなんて
いやーん 私のもいじってほしい、ほしい。
 しばらく自分で短歌つくってなかったけれど
こんなジャンルが設立されたならまた詠んでみようかなっていう
気持ちになりました


そして離れた友、コメントしてくれてあたしからも
ありがとう! 出現を心待ちにしていたよ~

また共通の関係が広がってとっても嬉しいです
 57577の世界をこれから一緒に楽しんでいきたいね
そのうち短歌つくってね! 
友もブログつくればいいのにな

投稿: にょろこ | 2006/06/10 14:22

”滲み来る”ってダメですね。
”滲み入る”?
何かもっと”痛そう”な表現って、ないですかね?ユメギワさん。
って、まだ引きずってます、私の頭の中は。

にょろこさん、一緒にいじってもらいましょーよ♪(笑)
お友達さん、うらやまし~、私のところにももうすぐ送って下さるそうなので、「赤い水銀」についてだけを語り合うブログとか、勝手に立ち上げちゃいましょうか?(笑)

投稿: kaname | 2006/06/11 11:40

みなさま、お待たせしました。
まとめて1回でコメントします。長いですよ。

■hatahataさん。

勝手にあれこれいじってしまったんですが、面白かったのなら良かったぁ。短歌の添削って面白いんですよ。すごく。

雑誌「短歌研究」でメール添削の企画をやっているのですが、そこに応募したときに運良く穂村さんに添削してもらうチャンスがあったんです。

そのとき、プロは掘り下げるところまで掘り下げるんだ、ということを学びました。自分だけで作っていると気付かないところですね。

■にょろこの離れた友さん。

はじめまして。わたしがつくった初めての短歌集「赤い水銀」をお読みいただきましてありがとうございます。感激していただけるなんて驚きです。どれが良かったとか教えてくださると嬉しいです。

人の心を動かすのは短歌だけではありませんが、短歌もそのひとつに入りますよね。

ぜひまた書き込みください。

■kanameさん。

だから、師匠じゃないですってば!(笑)でも、偉そうにいじってしまって、すいませんでした!きっと楽しんでもらえるはず、と思ってやってしまいました。

>ついつい無視してはずしちゃう

それはkanameさんの体にしみこんでいるリズムなのかもしれないので、せっかくだから守るといいかもしれませんね。読む人がなじんでしまえばいいんですよ。

>ぼくじゃない君の微笑みの行く先なのに滲み来る恋の横顔
>ぼくじゃない君の微笑みかける先なのに滲み来る恋の横顔

初めてつくった短歌とは思えませんね。個人的には二つ目のが好きです。微笑みの行き先だとちょっとキザな感じかな、って。短歌はあまりキザじゃない方がおしゃれに仕上がる気がします。

>出来れば上手く片思い感を出したいと思ったのですが、伝わるでしょうか?

ぼくじゃないだけでもう充分ですよ!「なのに」にも「がっかりした感じ」が出ていますし。

またどんどん書いてみてください。

■にょろこさん。

>いきなり短歌を作れるなんてすごいですね

本当ですよね。これからどんどんはまってしまうかも。楽しみですね、kanameさん。

>私のもいじってほしい、ほしい。

ぜひ作ってください。良かったら勝手にいじります。今はプロの歌人の方の短歌を読んでインスパイアされて短歌を作る、というのを訓練としてやっていこうと思っていて、こういうコーナーをつくりました。

離れた友さんも短歌をやられるんだったら、ぜひ発表してほしいですね。減るもんじゃないし。

■kanameさん2。

>”滲み来る”ってダメですね。”滲み入る”?何かもっと”痛そう”な表現って、ないですかね。

もっと痛そう…
ならば「凍みる」はどうでしょうか。

「ぼくじゃない君の微笑みかける先なのに凍みこむ恋の横顔」

とか。「凍みる」だと「凍てつく」とか「凍る」のイメージが出てくるので、ぐっと温度が下がりますね。歯が凍みるようなイメージから痛みが想像できるのではないでしょうか。いかがでしょう?

ちなみに「i-pod nano短歌」において、フィッシュマンズ短歌を下記のようにしたことがあります。まぁ、そこからぱくったようなものです。

「あの夏がにっこり笑う大好きなコーヒーフラペチーノが凍みる」

知覚過敏のイメージ、出てませんかね。

「あの夏がにっこり笑う大好きなコーヒーフラペチーノを食べる」

どっちがいいかは一目瞭然ですね。例としてあまりにださいですけども。

漢字ってすごいですよね。それ一文字で意味を持ちすぎています。

>私のところにももうすぐ送って下さるそうなので、「赤い水銀」についてだけを語り合うブログとか、勝手に立ち上げちゃいましょうか?(笑)

今週中には送りますね。今日コピーしました。ブログは立ち上げるまでもなく、ぜひこちらでひそやかに語り合ってください。でも、ほんと、わたしを褒めすぎないでくださいね。すぐ調子に乗って失敗するタイプなので。

投稿: ユメギワ | 2006/06/12 18:12

ユメギワさんありがとうございます!
今届きました!
会社で開くのはあまりにももったいないので、
家に帰ってからじっくりと読ませて頂きますね。
あ~早く帰りたい!

投稿: kaname | 2006/06/17 15:20

無事に届いたようで安心しました。
ご自由な形でぜひ読んでくださいね!

投稿: ユメギワ | 2006/06/18 23:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75155/10454124

この記事へのトラックバック一覧です: kanameさんの。:

« 浅野いにおさんの漫画3(最終章?) | トップページ | 片桐はいりさんとW杯。 »