« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006/11/29

静かな香り

誰かの短歌を読んでみる、その3。

----------------------------------------------------
知らぬ街 秋風が運んでくれた君の香りはとても静かな
----------------------------------------------------

という短歌をにょろこさんのブログ「空への手紙」で見つけました。
にょろこさんの自作の短歌だそうです。

「香りが静か」という表現がとても美しいですよね。
添えてある写真も深みがあっていいです。

好きな人の後ろを歩いていて、
その人の香水の匂いが秋の風とともにやってくるのに気付く。

その香りはとても静か、とてもほのかで、
分かる人にしかわからないのかもしれない。
自分はその人が好きだから、気付いたのかもしれない。

その香りは、優しい気持ちを産みだす。
気付いた喜びが、じわじわと充満する。

そして、自分の気持ちも静かになる。
あぁ、この人が好きだ・・・。
なんて、しみじみと思ったりして。

「知らぬ街」なのは、
その人が連れて行ってくれた場所だからかな。
その人にとって、とっておきの場所かもしれない。

・・・
こーんな風に、
たった一行にこんな世界が広がっているのです!
素敵ですよね。

まぁ、完全に妄想ですけど、何か問題でも?(@おぎやはぎ)

妄想ができるのが素敵な短歌の証なんです!

ただ、この短歌、57577でないのが気になります。
定型に委ねたら、もっといいものになるような気がします。

例えば


  知らぬ街 君の香りが秋風に運ばれているとても静かに


・・・とするのはどうでしょうか。
「静かに」と変えてみました。
でも、やっぱり「静かな」の方が余韻があるなぁ。


  知らぬ街 秋風とふいに絡まった君の香りはとても静かな


・・・とすると詩的なイメージが広がるように思います。
秋の風と香りが絡み合って届く。
「絡み合う」ってちょっと恋愛のイメージ出ませんか?
58577だから読みにくいですかなぁ。

これは改作の余地がどんどんあると思います!
お時間があったらやってみてくださいね。

最後に、この短歌にインスパイアされて詠んだ短歌をひとつ。
逆に、ちょっと寂しいものになってしまいました。


  コーヒーの香りが黙りこんでゆく「おわり」を話しおわるときまで


冷めたコーヒーはできれば飲みたくないものです。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2006/11/20

夢サークル活動報告

僕が見た夢に出てきた魔女の名を二人の丘のうちに隠そう


昨日は、表参道のAtoZcafeへ行ってきた。やっと2回目。
前回とは違う友達を連れて行き、またスイーツを食べた。
もちろん美味しい。雨ですいていたのもラッキーだった。

その友達とは10月末にもご飯を食べたばかりだ。
以降も3日に1度はメールをやりとりしている。
でも、話が尽きない。

しかも、その日は「6時でお開きしよう」という
決め事を破って、ついつい喋りすぎてしまった。
飲み物とスイーツだけで5時間居座った!
大迷惑!(奥田民生が歌う風にお読み下さい)

その子とは、もう2年以上「夢サークル」をやっている。
自分が見た夢を報告して、意味を分析しあうのが主な活動だ。
これがすっごく楽しい。

彼女の夢は幻想的なものが多くて、聞いている最中に涙が出る。
この世のものとは思えないほど、美しいからだ。ほんとうに。
(あ、夢だからこの世のものじゃないんだった!)

ひとつひとつのエピソードが丁寧で、ロマンチックで、
分析して解釈すると、とてもダイナミックな物語だと分かる。
それは、ジブリ作品を見たときの感動とそっくりだ。

人生や生死とは何かとか、あの世とこの世の境だとか、
いろいろな教えが付随している夢で、
彼女の脳の世界に、どれほど学んだか分からない。

夢が自分を救う、という状況を何度も何度も何度も目撃した二人だ。
それは秘密を共有しているみたいで、とても素敵なのだ。ふふ。

夢を見るのが才能ならば、
彼女ほど才能を持っている人はいないだろう。
わたしの夢が持つ意味を捉えるのも得意なのだ。

才能というのはいろいろなところに巣食うものだな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/11/15

nanoその4:ENDLICHERI☆ENDLICHERI

<i-Pod nanoに入っている曲トリビュート短歌、第4弾>

ほんとうは知っててほしい鉛筆の芯がどうして折れているのか


友達のi-Tunesから拝借した、堂本剛君のソロプロジェクト
ENDLICHERI☆ENDLICHERI(エンドリケリー・エンドリケリー)の
「ソメイヨシノ」をここのところ、よく聴いています。

よくあるジャニーズソングとは違い、アレンジがよいのです。
エレキギターがかきむしってる音がひりひりしていて、
そこにかぶるしっとりしたホーン、オケがきれい。
キーボードもアコギもドラムも重ねてて、
それらの音がみんな面白い癖がある。

マニアックな匂いがしますなぁ。
そこらへんのロックバンドとの違いは、ほぼない。

堂本剛君は、バラードを歌うのが上手だ。
魂が入りすぎてて怖いぐらいだもの。

なんか彼の生い立ちが見えてきそうになる。

一生懸命とりくんだらとりくんだ分だけ、
表現する人の「核」は隠し切れないもんなんじゃないかなぁ、
と思った。演じれば演じるほど、出てくるのかも。

短歌も、必ずしも自分のことを歌うわけではないから、
例えば失恋の歌を詠んだからと言って、失恋したとは限らない。
だけど、その中にはどうしても自分が宿るものみたいだなぁ。
「僕」と言ってようが、わたしなのだ。

短歌はこの歌を聴きつつ浮かんだもの。

ちなみに、ジャニーズなら嵐の二宮君が好きです。
(そんなこと誰も聞いていないか・・・)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »