« 夢サークル活動報告 | トップページ | 帰りたくはない »

2006/11/29

静かな香り

誰かの短歌を読んでみる、その3。

----------------------------------------------------
知らぬ街 秋風が運んでくれた君の香りはとても静かな
----------------------------------------------------

という短歌をにょろこさんのブログ「空への手紙」で見つけました。
にょろこさんの自作の短歌だそうです。

「香りが静か」という表現がとても美しいですよね。
添えてある写真も深みがあっていいです。

好きな人の後ろを歩いていて、
その人の香水の匂いが秋の風とともにやってくるのに気付く。

その香りはとても静か、とてもほのかで、
分かる人にしかわからないのかもしれない。
自分はその人が好きだから、気付いたのかもしれない。

その香りは、優しい気持ちを産みだす。
気付いた喜びが、じわじわと充満する。

そして、自分の気持ちも静かになる。
あぁ、この人が好きだ・・・。
なんて、しみじみと思ったりして。

「知らぬ街」なのは、
その人が連れて行ってくれた場所だからかな。
その人にとって、とっておきの場所かもしれない。

・・・
こーんな風に、
たった一行にこんな世界が広がっているのです!
素敵ですよね。

まぁ、完全に妄想ですけど、何か問題でも?(@おぎやはぎ)

妄想ができるのが素敵な短歌の証なんです!

ただ、この短歌、57577でないのが気になります。
定型に委ねたら、もっといいものになるような気がします。

例えば


  知らぬ街 君の香りが秋風に運ばれているとても静かに


・・・とするのはどうでしょうか。
「静かに」と変えてみました。
でも、やっぱり「静かな」の方が余韻があるなぁ。


  知らぬ街 秋風とふいに絡まった君の香りはとても静かな


・・・とすると詩的なイメージが広がるように思います。
秋の風と香りが絡み合って届く。
「絡み合う」ってちょっと恋愛のイメージ出ませんか?
58577だから読みにくいですかなぁ。

これは改作の余地がどんどんあると思います!
お時間があったらやってみてくださいね。

最後に、この短歌にインスパイアされて詠んだ短歌をひとつ。
逆に、ちょっと寂しいものになってしまいました。


  コーヒーの香りが黙りこんでゆく「おわり」を話しおわるときまで


冷めたコーヒーはできれば飲みたくないものです。

|

« 夢サークル活動報告 | トップページ | 帰りたくはない »

コメント

滅多に自作の短歌は載せないのに、
それをたくさんいじって、
変身させてくれてありがとう!

私の記事のコメントでも書いたのだけど、
香りに関しては、横にならんで歩いてもわかるような
強いものではなく
後ろを歩いたことでそっと風が香りを運んでくれた
そうじゃなかったら気がつかなかった
くらいのニュアンスをだしたいと思って
作った歌でした。 
だからユメちゃんの添削の短歌でも
”静か”という単語に重きを置いてくれたことが
うれしいです。

そうそう、だいたい字余りなんですよ 私の短歌、、
31文字定型で終わったことがほとんどなくて、
枡野さんも31文字定型にこだわれとおっしゃっているし
いつも反省しているんだけど、
最後のツメが甘いんですよね
私の要・課題ですね。

静か「な」で終わるほうが余韻があるって
ユメちゃん言っているけど
「静かに」で終わる歌もしっくり来てますよ
でもこれは定型だから
そう感じるだけなのかしら。

 私の個人的な好みとしては2首目のほうがどちらかというと好きです
 絡まるっていう言葉がそれこそ、
向田さんの言葉とイメージがかぶさって
ロマンチックだけどちょっとだけ、
中高生の恋とはちがうよって感じが。
短歌上では、秋風と絡まっているけれど、
この歌を見たときに絡まるものは
指であったり、風ではなく、香りが髪の毛なんかにも
絡まるようなイメージが
ぱーって思い浮かんで、素敵だなーと思いました

 最後のコーヒーの歌はさすがだなぁ
コーヒーが冷め行くんじゃなくて「香りが黙りゆく」
、だなんて。
この部分だけで、時間の流れと、寂しい空気が
十分伝わりますね

下の「おわり」を話しおわるときまで、の部分も
言い回しがとってもユメちゃんらしい! 
女の子らしくてきゅんとしました

この度はほんとにありがとう〜。
思いで深いエントリーになりそうです

投稿: にょろこ | 2006/11/29 23:20

にょろこさん、こんにちは。
今回は勝手に色々といじってしまって、大変失礼しました。

にょろこさんの短歌が字余りになるのは、
それが、にょろこさんのリズムだからかもしれないです。
だから、無理に変えなくてもいいと思います。
共通言語として31文字になってた方がいいけど、
ちゃんとブログでも皆さんにニュアンスが通じているし、
こうでなくてはいけないということはないと思います。
(っていじった自分が言うのも変ですけれど)

あと、一晩置いてみると「静かに」の方がいいかなって、
気がしました。昨日の晩、寝る前にふと思いました。


  知らぬ街 秋風とふいに絡まった君の香りはとても静かに


すんなり終わる方が風がすとんと落ちるみたいでいいかもです。

それから、
 「この歌を見たときに絡まるものは
  指であったり、風ではなく、香りが髪の毛なんかにも
  絡まるようなイメージが
  ぱーって思い浮かんで、素敵だなーと思いました」

という感想がとても嬉しかったです。
でも、結局は一番いいのはその記憶を持っている人から
出た短歌だなぁと思いました。

わたしの短歌は、にょろこさんのおかげでできました。
なかなか気に入っています。どうもありがとうございました!

投稿: ユメギワ | 2006/11/30 10:20

短歌の世界はやっぱり奥深いですね。一行でいろいろな世界が広がるというのも魅力的だなと思いました。
私も2首目が好きです。更に「静かに」とされたバージョンもいいですね。
にょろこの素敵な短歌があって、それにユメギワさんの「色」が入り、一つのシチュエーションでもいろいろに詠めるものなんですね。さすがだな~。
ユメギワさん作のコーヒーの短歌はその世界観がとても好きです。
またこれからも短歌楽しみにしています。
(コメントを書きながら、自分自身のボキャブラリーの貧弱さにやや愕然・笑)

投稿: ちぇりこ | 2006/11/30 13:02

そうですね、短歌も奥深いです。
だから、もっとみんな短歌に注目して~!って思います。

誰かの短歌をいじるなんて、とっても偉そうなのだけれど、コラボレーションとして考えてもらえるといいかなって思います。

コーヒーの短歌はにょろこさんのおかげで作れて、とっても嬉しかったです。自分の書きたい世界であります!

ちぇりこさんの5行歌もちぇりこさんらしさが全開で、とっても自由な姿がすがすがしいですよ~。

投稿: ユメギワ | 2006/12/01 14:27

これからもそんなコラボレーション、楽しみにしています。短歌の世界の奥深さを学ばせていただきますね♪

私の五行歌は・・・かなり恥ずかしいです。拙くて幼くて・・・。表現があまりにも稚拙。。。
すがすがしいなんて言っていただいちゃって、何だか恐縮です。
でも、今の等身大のまま自由に綴っていきたいと思っていますので、たまに遊びに来てくださいね。

またにょろことの写真コラボも楽しみにしていますよ~。

投稿: ちぇりこ | 2006/12/02 10:10

ちぇりこさんの五行歌はまさに「等身大」で、そこはわたしが短歌で目指すところと一緒だから勉強になっていますよ~。
これからもお互い、楽しんでブログを続けていきましょうね。
にょろこさんとのコラボは今後も積極的にやっていくつもりです!

投稿: ユメギワ | 2006/12/04 10:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75155/12869004

この記事へのトラックバック一覧です: 静かな香り:

» ■夜風通信 [『空への手紙』]
知らぬ街 秋風が運んでくれた君の香りはとても静かな 私がとても好きな写真を撮る男の人と呑む機会が持てた。 さしでは、その人とはほとんど呑んだことがなく、 その日も緊張気味で間がもたなかったらやだなーと 感じていたのだけど、結局最後の方で私は いつも通りかな..... [続きを読む]

受信: 2006/11/29 19:30

« 夢サークル活動報告 | トップページ | 帰りたくはない »