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2007/01/10

マーブルのこと、その3

言葉にはならないものを風にして風鈴鳴らす どうか届いて

マーブルについては、
その1その2で先に知ってください。
そうじゃないと話がよく分かりません。

そんなマーブルが突然いなくなった!
・・・っていうのは嘘です。
(ごめんなさい、kanameさん。使いました)

でも、マーブルはもうご年配。
最近見ないなぁと思って、
大家さんの奥さんに聞いたら、
「肌が炎症しちゃってね、手術をしたのよ」
と言っていた。

そのあと復活して、
また見なくなったと思って聞いたら、
「腰痛で、階段が登れなくなっちゃったの」って。

今年は続けてそんなことがあったから、
マーブルといつかさよならしなきゃいけなくなるだろう、
と想像してしまう。

それで、おばあちゃんと二人で
悲しみを先取りしそうになった。
いけないいけない。


ある日の夜、マーブルが一人で
(一匹だが一人と言いたくなる)
いつもの場所に座っていた。

いつもあるはずの車が隣にない。
どうやらご主人はドライブに出かけてしまったらしい。

「まだ帰っていないのかな?」

夜が更けて7時を過ぎていた。
そんな時間までマーブルが
この場所にいることは一度もない。
きっと渋滞かなにかにはまったりして、
やむを得ず遅れているのだ。
そう思った。

暗い夜だった。
雲に覆われた空が雨を予感していた。

だから、そのときのマーブルには
いっぱい触れてみた。
いつも以上にいっぱい撫でた。

でも、そうしてばかりも居られないから、
5分ぐらいお話をしたあとに、
「じゃあね」ってマーブルから離れた。

マーブルを通りこすと、
マーブルは身体をこちらに向けて、
わたしを見てきた。

恋人が別れ際に名残惜しい、
そんな感じだった。

そうして、もう一回マーブルのことを見た。
声をかけて、もう部屋に入ろうとした。

その、ちょっとわずかあと。

「わん!」

いつも鳴かないマーブルが声を出した!

わたしはあまりに驚いて、
なにか別のところの犬が鳴いたんじゃないか、
それとも幻の声が聞こえたんじゃないか、
空耳だったんじゃないか、とか色々と思った。

けど、あれはマーブルの声だ。

あれ以来マーブルの声を聞いたことがない。
おばあちゃんだってないと言う。

その「わん!」のことを想うとき、
いろいろな気持ちが沸き起こる。

たとえば・・・

それはやっぱりここでは書かない。

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コメント

マーブルは「一人」だよ。
ユメギワちゃんの文章を読んでると、
「一匹」だとなんか違和感があると思うよ。
一度も会ったことがないマーブルの体温が、
なぜか伝わってくるようだわ。

投稿: naco | 2007/01/12 04:55

nacoちゃん

そんな素敵に言ってくれて、どうもありがとう。
マーブルはお友達だからね。
最近は会えてなくて、
でも、二階から(天井から)犬の独特な足音、爪の音だよね、
その音がするので、楽しい気持ちにさせてくれるよ。
ぜひいつか会いにきてください。

投稿: ユメギワ | 2007/01/12 13:00

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