« 言葉のリレー | トップページ | 美学―爆笑問題のニッポンの教養を見て »

2008/01/24

ブラウニングさんへ

今日は短歌はお休みです。

「言葉とは。」の記事にて、
okoさんが教えてくれた英語の詩
ブラウニング「ピパが通る」
―その詩の訳詩を募集するコーナー。
つくってみました。

皆さんも辞書をひくなり、勘で書くなり、
やってみてはいかがですか?
これは英語のテストではありませんので、
独自の世界や解釈を教えてください。

(原詩)
The year's at the spring,
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill-side's dew-pearl'd;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in His heaven--
All's right with the world!

参考までに。
●上田敏訳
時は春、日は朝、
朝は七時、片岡に露みちて、
揚雲雀なのりいで、蝸牛枝に這ひ、
神、そらに知ろしめす。
なべて世は事も無し。

さあ、どうぞ。

|

« 言葉のリレー | トップページ | 美学―爆笑問題のニッポンの教養を見て »

コメント

早速ですが、okoさんの書いちゃうよー。

●okoさん訳
春の朝の七時 丘には玉しずく
ヒバリは風のなか 蝸牛が茨を進む
神さまはご存知――すべて、好くできてるって!


簡潔だし、上田訳をしっかりリスペクトしているのが分かるね。
それに日本語の美しさも残っている。

どうでしょうか、皆様もご感想ください。

投稿: ユメギワ | 2008/01/24 16:51

それで、自分もやってみました。
思いっきり自分の祈りを込めてみました。
飛躍しています、せっかくだから。


●ユメギワ訳
それは春 朝七時で
丘には真珠みたいに光るしずくが!
空には風に乗ったひばりが!
足元には棘に這うかたつむりが!
みんな、天国にいるってことだね。
みんな、正しい世界にいるってことだね!

投稿: ユメギワ | 2008/01/24 16:54

とある春の
とある午前7時
目に飛び込むのは
丘上を光らせている雫の真珠
見上げた空に風を駆け抜けるひばり
足元には地を這うカタツムリ
神はご自身のいるべき場所を存知ておられ
この美しき世界は調和という名のもと
なりたっている

 ごろやリズムを合わせなきゃNGというルールがあると
するならば、脱落だけど私も訳してみましたー。
  最後の神様がでてくるくだりがとっても難しくもあり
翻訳者の個性がでてくる詩ですね。

投稿: min | 2008/01/25 16:46

英語の得意なminさん。
翻訳に挑戦してくださってありがとうございます。
いいなぁと思うところは、
「目に飛び込むのは」とブリッジを入れているところ。
この一節が入っていることで、主体が自分になって、
良いと思います。
あと、丁寧な言葉遣いや「調和」という単語が、
詩に品格を持たせていて、いかにも女性らしい。
大人の女性って感じがします。
調和の表記は、<調和>じゃなくて
<「調和」>がいいかもしれませんねー。
ちょっとキザになっちゃうかな?

投稿: ユメギワ | 2008/01/28 10:26

>ユメちゃん
やっぱかわいい! どうもありがとう。
見て見て、とか、いいものみつけた!とかの調子、
リズミカルに発する言葉からそこが安心していられる場所だって伝わる。「正しい」がユメちゃんらしいな。
小さいものが大きな広がりに歌う、その向かい方がとても懐かしく、高らかだから読んでいて嬉しくなる。

>minさん
お待ちしておりましたよー。そうなのです、最後の二行で別の点にトンと跳ねるから、訳しているとその中間にいろんな可能性が描けて、悩ましくも楽しいですよね。minさんの訳詩はユメちゃんご指摘のように、三行目で視点が語り手から生じるように構成されているのですね。だから全体的にすべらかで、美しいのかなあ。私はカタツムリから空に繋げるところでどうしてもまごまごするのですが、骨格からきれいにすればすらりと届くのですね。ちょっと、ぞくりとしました。諳んじた讃美歌を無意識に歌ってしまっている、そんな様子が浮かびましたよ。

>ふたたびユメちゃん
カギかっこよりそのままがいいと私は思うのー。なぜなら調和ってささやかなものにも宿る動詞だから!
 
お二人の訳詞は文庫に挟んでにこにこします。贈りものですね、ありがとー。

投稿: oko | 2008/01/28 15:27

わ okoさん ありがとうございます
ユメどのは別として私は読書は好きだけど
書くことが大変苦手なので
今おもえばずうずうしくも、稚拙な訳ですいません~
 時間をかけてもっとリズムを練ればよかったな。

でもokoさんの解釈を書いていただけてうれしいですー
ありがとうございます
そしてユメちゃん、とっても楽しい企画でした
ありがとう~

投稿: min | 2008/01/28 17:44

!!!
みんなすごいですね。。。

僕もやってみました。


あの春のあの朝7時
丘の上を飾る真珠のような朝露が輝けば
ひばりが空を舞い
かたつむりは荊の散歩
これがあるべき姿
まさに神がしろしめす世界なのでした

投稿: またべえ | 2008/01/28 23:27

ねえねえ、便乗していい?

いまは春だし まったく朝だし
朝の七時よ
丘の上にきらきらパールのしずく
ヒバリがキュートに鳴いて高く飛ぶ
かたつむりがいばらをちまちまあるいてる
--ねえ、神さまはお空でぜんぶみてるんだわ
世界のすべてはうまくまわるんだもの


自室のカーテンを開けた、巻き髪の少女が、
美しさを歌う風に。
全部勘で訳しちゃった。英語苦手なんだもの。
でも、なんか、私はそんな感じ!

投稿: はなえ | 2008/01/29 00:39

●okoちゃん

ありがとう!
あなたのロマンチックな提案のおかげで、
いい勉強になったなぁ。
またこういう企画やりたい!
どんどん提案してくださると嬉しい。

私の訳を褒めてくれてありがとう。
okoさんの褒め方は素晴らしいね。
minさんの訳詩に対しても的確だし、
なにしろ愛がある。素晴らしい批評家だわ。
確かにかぎかっこはない方がいいかもね。
調和ってそういうものだものね。ふむふむ。

投稿: ユメギワ | 2008/01/29 18:26

●minさん

喜んでいただき、ありがとうございます。
訳詩をやり直したいようなら、
ここにアップしてくださいね。いつでもいいですから。
きっと色々な経験をすれば、
また違う訳詩をつけたくなると思うのです。
短歌の解釈がその人、時々の立場などで変わるように、
英語の詩の訳詩もどんな風にでも変身するはず。

投稿: ユメギワ | 2008/01/29 18:28

●またべえさん

わー、ありがとうございます。
「かたつむりは荊の散歩」がいいですね!
名詞で終わらせるって発想はなかったなぁ。
すごーい。とっても陽気なイメージ!
丘の上から空、かたつむりへの流れも、
スムーズで気持ちが良いです。
絵本のような世界観を感じますー

投稿: ユメギワ | 2008/01/29 18:29

●はなえちゃん

さすが!さすがだなぁ。物語が見えてくる。
ちょっとふてぶてしい女の子でしょ、この子は。
わがままで天真爛漫で、たぶんいたずら好き。
うわぁ、浮かぶわー。いいね!いいね!
はなえちゃんのリズムは歌のリズムがある。
メロディをつけたくなる感じがするなぁ。

そして、
●みなさまへ

それぞれの方の英語訳に対する、
感想もぜひ聞かせてくださいねー。

投稿: ユメギワ | 2008/01/29 18:30

春、さらに朝!
露が光る丘のAM7:00
雲雀のそよぐ羽根の歌
カタツムリの描くうねうね
神様がいるはず
そう思える 今 この世界

ごめん、こっちにつけます。
とことん意訳だ。

投稿: ayako | 2008/02/07 18:27

ayakoさんの作品、いっそのこと
「AM7:30」でよかったと思う。
G0!GO!7188の歌が聴こえてきて、
あなたらしさがぐんと増すし、その方が面白い。
全体としては詩らしい詩って印象がありました。
よくまとまっていて、不自然なところがないしね。
短歌より素直って感じがしますよ?
リズムが淡々としていて、感情的じゃないところが
読みやすいです。まあ、逆に言えば読みやすすぎですね。
(※僕らは仲が悪いので敢えて厳しく言ったぞ)

どうもありがとう。いい意訳っぷりだと思う。

投稿: ユメギワ | 2008/02/08 11:05

>「AM7:30」でよかったと思う。
いや、それはあざとい。
あなたらしさではなくて、GO!GO!っぽさが出るだけで、それはあなたの個人的思い入れによるところだと思います。
皆さんが結構ポップでキュートな感じに訳しているので、敢えて落ちついた訳にしてみました。

そう、ヒーローはいつも遅れてやってくるの。

投稿: ayako | 2008/02/08 14:13

あら、そうですか。ふーん。
いつだって夢中なのは個人的思い入れ。

訳詩はどんな風にもできるから面白いね。
またこの手の提案ができればと思っております。
okoさんに感謝だ。

投稿: ユメギワ | 2008/02/08 14:39

私の知っている翻訳家の方は、「翻訳をするたびに世界中をだましている気がする」と言っていました。
原文の正確さと、日本語としてのおもしろさの間で、まごまごするんだなぁ、と思ってそのお話を聞きましたよ。
ちなみにその人の訳したものはみんなおもろいです。原文への正確さはわからないけど、日本語として面白い。(たぶん原典も面白いんだろうけど。)

投稿: ayako | 2008/02/10 10:24

その翻訳家さん(せっかくだからどなたなのか紹介されたらいかが?)のおっしゃること、そうだろうなぁと思って読みました。

今回の翻訳あそびもみんな訳詩がばらばらで、
だまし方にも色々あるなぁと思いましたよ。
原文が読めるようになったら、
翻訳したものを読む楽しみは倍になるだろうね。

投稿: ユメギワ | 2008/02/12 11:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75155/17818161

この記事へのトラックバック一覧です: ブラウニングさんへ:

« 言葉のリレー | トップページ | 美学―爆笑問題のニッポンの教養を見て »